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諏訪でリーズニング講座第二弾をさせて頂きました

スマホでブログを書くようになりました.丸山です. なぜスマホかというと,通勤時間など隙間時間を有効活用できるからです. あとは,スマホが便利すぎて,ニュースやいろんな情報が入ってくるのですが,インプット偏重気味になっており, スマホがアウトプットにもっと活用出来たらいいかなと思ったからです. ▼ さて,作業行動学会に引き続き,講義させて頂く機会を得ましたので,どんなことをさせてもらったのか,ご紹介します. タイトルは『実践を考えるリーズニング講座第二弾』です. リーズニングは,作業療法のクリニカルリーズニングのことで,臨床現場での作業療法士の思考過程に注目した概念です. この研修会は3月にも行われ,そのときの感想で,実際の対象者のデータを利用しながら演習をしたい,というものがあり,そのリクエストにお応えする形で,第二弾が企画されました. 諏訪近辺の方から,関東や北陸の方にもご参加頂きました. 以下,スライドの一部です. 2回目の方も 初参加の方もいたので すこし前回を振り返りつつ 講義と 事例を通した演習を行いました 今回は特に 科学的リーズニングと叙述的リーズニングについて 対比しながら 理解を深めていきました. 臨床でありがちなミス リーズニング講座を通して,どうしてもセラピストの思考パターンには偏りが出やすく,それをいかに振り返り,自覚化出来るかという点が大切なんだなと,改めて感じました. そういう意味では,いくつかの思考過程のパターンを参照できるようにしておくとよいのかなと考えます. この辺は,作業行動学会での発表内容にもリンクすることですので,頑張って論文化したいなと思います. 読んで下さりありがとうございました.

作業行動学会でライブOSAをさせて頂きました

しばらく更新が遠のいていました.丸山です. 論文を書いたり,講義をさせて頂いたりなど,修士課程を終えてホッとする間もなく,走りつづけております. ▼ さて,今回はタイトルの通り,感想を交えて学会のレポートをします. 第26回日本作業行動学会学術集会の実践講座として,ライブOSAという企画を任されるというとても名誉な,貴重な経験をさせて頂きました. OSA(occupational self assessment)は,人間作業モデル(MOHO: model of human occupation)の代表的な評価ツールで,作業に焦点が当たるような構造になっており,対象者の方と協業して,作業療法の目標を設定することができます. そのライブ版として,対象者の情報や,なぜOSAをつかうのかという文脈(context)を整理しつつ, 作業療法士役と対象者役を演じて,実際の臨床場面の様子を演じました. ライブOSAは,2日間の学会期間のうち,初日のトリでした. 学会参加者は,過去の学会のなかでも参加者が一番多かったそうです. あんなに大勢の前に立ってお話をするのははじめてでしたので,とても緊張しましたが,質疑などでは活発に意見交換できたと思い,ホッとしました. 僕らみたいな若手が起用された理由として, 大会長からは 『OSAをこれからやってみたいと思っている人や,やったことがあるけどうまくいかなかったという人たちのために,こういうやり方もあるんだというのを体験してもらいたい』 ということでした. 自分がみなさんから,直接いただいた感想としては, ・OSAⅡをやってみたことはあるがうまくいかなかったので,臨床の工夫が聞けてよかった. ・ああいう風にやるんだなというイメージがついた. ・対話して協業していくツールだと言うことがわかった. ・さっそくOSAⅡを使ってみようと思う. などでした. 自分は,クリニカルリーズニングに関心があるので,ライブOSAを通して なぜこの評価をつかうのか?(理論の適用)や,どのように評価をつかうのか?(臨床上のノウハウ)を深めるよい機会となりました. 秋頃には,神奈川県内の勉強会でライブOSAについてまたやらせていただくかもしれません(相談中)です. 臨床と理論とをつなぐことに少しでも貢献できればと思っております. なにか,

もうすぐ第26回日本作業行動学会学術集会

新年度が始まり 2 ヶ月が経過しましたね.新しいことに挑戦したり 新鮮な日々をお過ごしでしょうか?すこしペースがつかめてきた,あるいはすこしここらで一休みというところでしょうか? *** さて来週末は 第 26 回日本作業行動学会学術集会があります. https://sites.google.com/site/26thob/ 意味ある作業の探索~臨床に活かすコミュニケーション~ 平成 28 年 6 月 18 日(土), 19 日(日)   @ 神奈川県立保健福祉大学 大会長:笹田 哲 丸山にとっては, 3 月に卒業した 神奈川県保健福祉大学(横須賀)での開催ということもあり,本学術大会には特別な思いがあります. 丸山の人間作業モデルとの出会いは,実習前の準備で OSA を知ったことでした.当時「 EBM 」に対して「 NBM 」や「ナラティブ」というキーワードを知り,首都大学の図書館で人間作業モデルの文献をコピーしてきて,実際に実習で OSA Ⅱを利用したことを覚えています. そして,運よく,就職した場所では,人間作業モデルの勉強会を行っている先輩たちがいて,週 1 回のペースで人間作業モデルの第 3 版の本を読んでいくというものを行っていました(笑).分厚い書籍でしたが,先輩が臨床のことも交えながら解説してくれたので,抵抗が少なく入っていけたのかなと思います. また,就職したときは脳卒中ガイドライン 2004 年で 特定の治療手技に対するエビデンスの批判などがある頃で,丸山は山梨県の病院に就職していたのでいろいろな風を感じていました.就職してすぐのときに専門学校の校長である大先輩の OTR から,当時の学生が Top-down アプローチでおこなった事例報告なども教えてもらいました. 当時の 1 年目の丸山にはその意味があまりつかめていなかったかもしれませんが,いま考えるとすごい大切なことを教えてもらっていたのだと思います. そして,長谷龍太郎先生に講義をして頂くなど,人間作業モデルの学びの機会のも恵まれていたと思います. しかし山梨には人間作業モデルの勉強会が無かったので,神奈川や東京の講習会や事例検討会に参加させてもらいました.東京と神奈川で,事例発表をさせていただき勉強しました

IVESと課題志向型アプローチの研修会

新年度がスタートして 1ヶ月半. いろいろと見えてくるものがある今日この頃でしょうか? 先を見通しながら なにが必要なのか 行動していくにはやっぱり「マネジメント」の視点だなぁと感じます. ドラッカーの「マネジメント」,そして「もしドラ」をもう一回読もうかなと思っている今日この頃です. ▼ さて,先週土曜日には,総合川崎臨港病院の作業療法士である牛膓(ごちょう)さんに 当院開催の研修会で来て頂きました. 牛膓さんは大学院の先輩で これまで上肢機能障害に対する相談に乗って頂いていた流れから この研修会に至りました. 講義と実技を丁寧に行っていただき,ものすごく勉強になりました! 知らないことも多々あり,やっぱりその道で研究と実践を深めている方に聞くのが一番いいなと実感しました. いまは,回復期リハ病棟と訪問リハを兼務しており,さまざまなことに対応していかなければならないなかで,実践の質をあげていくには自分だけでは当然難しいですし,職場の仲間だけでも限界があると感じます. 修士課程修了し,現場で頑張っている方々がもっている知識とスキルは,臨床家にとって一番ほしい情報だったりします. またそういうエネルギーにあふれた方とお会いすると,そのエネルギーをもらえるような気もしています. 今回は牛膓さんにお世話になり,ぜひ現場にも見学させてもらいたいなぁと無理をお願いしてしまいましたが,そういうつながりが実践の質をあげていくにはとても助けになるんだろうと感じた研修会でもありました. ▼ 7月には,イムス板橋リハ病院の作業療法士の大野くんに来て頂けそうなので,とても楽しみにしています. *読んで下さりありがとうございます*

IVESと課題指向型訓練の勉強会をしました.

新年度がはじまり 1ヶ月.いかがお過ごしでしょうか? 連休に入って 一休みといったところでしょうか. 昨日は公園で遊んできました.水辺では子供たちは水に入って遊んでいました!すこしずつ暖かくなってきたんですね. ********************* 4月27日には,当院で上肢機能障害勉強会シリーズ第3弾 「IVES」と「課題指向型訓練」についての勉強会を行いました. 上肢機能障害に特化した専門病院というわけではありませんが,実践の質を高めていくためにみんなで頑張っています. セラピストによっては,特定の手法にこだわっている人たちもいると思いますが,ぼくとしては,まずはエビデンスを確認した上で,「柔軟に利用する」というスタンスで考えています. 同じグループ病院の セラピストも集まってくれました.茅ケ崎や鎌倉から 業務終了後に 平塚に駆け付けてくれていました. 平塚まで勉強会に来たいと思うような 情報の価値と発信力をしっかり出し続けていきつつ,さらに高めていこうと思っています. このようになぜTOTなのか? なぜ○○なのか?という視点は,エビデンスを柔軟に利用するために必要だと思っています. なぜなら,なぜこれをしているのか?という理由が自明でなければ,その方法を行うこと自体が目的化してしまう恐れがあるからです. あくまで臨床家がいかにエビデンスを利用するか というスタンスの勉強会ですので, エキスパートが一方的に教えるという 構造ではなくて ある程度の話題提供と視点を示したうえで 臨床家のもつ 工夫や疑問点などが共有できればと考えています. 勉強会シリーズでは,内外問わず,臨床のための研究をしている方々とも 交流して 臨床と教育と研究における よい循環をつくっていきたいと思っています. つぎは 外部講師の先生をお招きして いろいろと情報交換や 意見交換ができればと思っています. またこの研修会の報告も ここでさせていただこうと思います. では よい休日を.

Fugl-Meyer Assessmentの勉強会

今日は久しぶり(1ヶ月ぶり)に大学に行ってきました. もうツツジが咲いていて横須賀は暖かいんだなぁと感じました. 論文投稿の相談と学会の相談など,繋がりがあるのがありがたいです. 今週火曜日には,当院のOTが中心となって準備し,FMA(Fugl Meyer Assessment)の勉強会を行いました. 前回のMALに引き続き,グループ内の他施設の方にも参加していただき,学習を深めることができました! 上肢機能障害シリーズ勉強会として, 根拠に基づいた実践を,力を合わせて推進していきたいと考えています. 次回(4/27)は,IVESと課題指向型訓練のエビデンスと施設見学での学びについてです. 今後も外部講師の方々にもご協力いただき,最新の知見を臨床に活用する方法を学んでいきたいと思います. 勉強会を立て続けに企画し,実施していますが, 人に伝えるという作業は,非常に学びがあると実感しています. 人に伝えるという作業を一緒にやってくれる,職場の後輩たちに感謝したいと思います.

今日は壮行会

あっという間に もう4月に入ろうとしていますね. 今日は OT部門で 壮行会が開かれます. どんな企画がいいかなぁ と 企画づくりをする作業は 送り出すひとのことを  考える時間でもあります. どんな企画にしようか 残るメンバーと いろいろと考えました. 作成した動画あり 歌もあり こんなに発想されるんだなぁ と  壮行会での別れは悲しいですが 企画づくり自体は とても楽しんでいます. 企画を考えるのって  OTの展開をつくるのと 似ていて 相手に どんな経験をしてもらいたいか  どんな作業をつかって どんな流れで ・・・ きっとアドリブもあるだろうし  そのときの雰囲気も重要  そもそも 相手がどんなことが好きで でもこういうのはしないほうがいいかなぁ とか. こういう考える作業って すごく楽しいです. 企画を考えることで 思い出したのは デートプランを考えることです. どんな 場所に行くのか? どんな作業をするのか? BGMは? プレゼントをいつ渡そうか? ・・・etc 理由づけもきっとあって, 雑誌などのマニュアルを参考にする人もいるだろうし 過去の経験から 引き出されるプランもあるでしょう ・・・思っても言えませんが(笑) それと 今回 壮行会を考えていて 思ったのは 企画には いろんな人が登場するので みんなで 考えたほうがおもしろい ということです. 最初は 「えーそんなことするの?」  と 恥ずかしそうな人でも やっているうちに  ノリノリで 楽しくなるということもよくあります(笑 送り出される人のために そして 送り出す人のためにも いい経験を  つくっていきたいなぁと思います. さて あとは本番. 「やってみなくちゃわからない」というのは OTでも デートでも 壮行会でも 共通する基

第三回日本臨床作業療法学会が終了しました!

第三回 日本臨床作業療法学会 が終了しました! まずは ご参加下さった皆様 本当にありがとうございました. そして大会長を始め 理事の方々 講演をして下さった先生方,裏方で支えて下さった学会員の皆さん 本当にお疲れさまでした.ありがとうございました. 今回は 自身の口述発表に加え,準備段階での査読やメールのやり取り,当日の座長など,学術委員としての役割も頂いていたので,参加者の方々といろいろな場面で関わらせていただきました. 参加者が300名を超え,そのうち約半数が懇親会参加,発表は約100演題と,ものすごい参加型の学会になっていました. この参加型の学会という特徴は,第一回大会から受け継がれている この学会の一番の特徴だと感じます. だからこそ,参加した方がいろんなことを持ち帰れる場でもあると思います. 僕自身も いろいろな方とお話したり,鈴木先生や吉川先生,そして理事の方々の講演を拝聴して,「これから自分が何をするのか」を 深く考える機会になりました. とくに吉川先生の話は 自分のいまの作業を Doingの視点にセットしてくれました. 「自分が何をするのか」 やる前に考えすぎず,やってみなければわからないんだから,やってみようという感じで取り組んでみたいと思います. 直感ですが,自分は作業療法の「旅」にでます. いろんな景色をみてみたいと思います. 読んで下さりありがとうございました.

明日は第3回日本臨床作業療法学会!

さて 3月も中旬となり いよいよ年度末ですね. 出会いと別れの季節 以前ある人から  「Aさんの後継者なら Aさんと同じことをやっていては駄目だ」と 言われました. 物理的な距離は 離れても 先駆者の思いを継承して 自分たちなりのカラーで発展させていくのが これからを担う人の役割なのかなぁと感じます. さて,先日 当院で 第3回日本臨床作業療法学会の予演会を行いました. 多施設の発表者の方に お越し頂き 非常に活発な意見交換ができました! ことしは オープンに いろいろと交流できるような 研修会や予演会など を企画していきたいと思っています. 今回 改めて つくっていく過程で学ぶことがとても有意義であり その過程を ちょっと工夫することで 学べることの幅や深さが違ってくるなぁ と感じました. さて いよいよ 第3回日本臨床作業療法学会が 明日となりました. 当院からは 2演題です. お時間あれば 聴きに来て頂けるとありがたいです. ○口述発表(ビギナー) 3 月 18 日(金)13:00~14:30 (1012教室)  「高次脳機能障害を呈した患者様の自宅復帰に向けた一例 ―孫にご飯を作ってあげたいー」  遠藤雅俊 ○口述発表 (研究) 3 月 18 日(金)13:00~14:30 (311教室)  「高齢者に対する訪問型作業療法の作業療法リーズニング研究」 丸山祥 共同演者になっている発表 ○口述発表(ビギナー) 3 月 18 日(金)13:00~14:30 (1012教室)  「息子と一緒に家事を再開 -親子の絆を大切に,生活の再構築に向けて-」 甲斐奈保子 発表スケジュールと 抄録は 以下のページから参照できます. http://sagyou.upper.jp/optional-tour.html 当日 お会いする方々は ぜひよろしくお願いします. また 学会で得られたことを ここでも報告したいと思います. 最後まで読んで下さりありがとうございます.

長野(諏訪)でリーズニング講座をさせてもらいました

3月は去るといいますが 充実感もある日々を過ごしています. 明日で,東日本大震災から5年ですね. あのときは 育児休暇中で 息子と一緒に アパートにいました. 震度5強を体感し,テレビで被害の映像を見て 衝撃を覚えました. 一度きりの人生なので 後悔ないように 一生懸命生きたいと思います. さて,先週末は 大学院修了式(大学院修了についての記事↓) http://maruyamasho.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html の翌日,リーズニング講座で長野県(諏訪市)におじゃまいたしまいた. 講義では なぜリーズニングなのか?というところから,個人的な臨床経験をご紹介しながら検討していきました. そして クリニカルリーズニング概念について リーズニングの5つの類型まで ご紹介し なぜリーズニングなのか?の部分をサポートするような 説明をしました. そして どのようにリーズニング概念が利用されているか? そして 日本における地域領域の作業療法リーズニングの知見について ご紹介しました 頂いた感想としては 「どちらかというと直感的に実践を行ってきた.今回,自分が普段なにを考えてどこに着目しながら(臨床を)行っているかを振り返ることができた」 「リーズニングとは何か?ということについて理解できた」 「リーズニングの種類がいくつかあることが知れた」 「自分は叙述的リーズニングに偏りがちだと思った」 「(今後)実際の事例を通したリーズニングの検討を行ってもらいたい」 「(今後)作業に焦点を当てた実践をするうえでのリーズニングの技術や,陥りがちな落とし穴などの紹介を行ってほしい」 などでした. 講義の質疑応答の時間でも 活発に質問や意見をいただきました.ありがとうございました. これで大学院を修了し 修士論文としてのリーズニング研究は 一旦終えますが 今後もリーズニングに関する 実践と 教育(共育)と 研究を 続けていきたいと思います. 講義の機会を下さり とても勉強になりました. そして宿題がいくつかできたので 第2回

今日は大学院修士課程の修了式

今日は 大学院の修了式です. 長期履修制度にお世話になり 大学院生生活は4年間, 入学前の学習も含めると 約5年間 お世話になりました. ・なんで大学院に行ったのか? ・大学院って行く必要あるのか? ・行って何になる(成る)の? という質問をいろいろな方から受けてきて, 自分なりに 真剣に答えてきたつもりです. しかし,一方で 「これからいくんだから 行ってどうなるかなんてわからないのになぁ」 とも 内心思っていました. 行ってみて 今思うことは 「とても充実した生活ができた」 ということです. 研究活動も 授業をうけるということも 日々の作業の 一部です. 自分にとって 新しい作業が 加わったという感覚です. 研究は 臨床の延長線上にあり 臨床活動を 豊かにしてくれるという 作業だと思います. その意味では 臨床と研究とは 相互作用の関係だと思います. 臨床での行き詰まり感を 打破するために 研究で学んだことが役に立つときもあれば 臨床から研究がインスパイアされることが多くあると思います. 大学院生生活では はじめは 仕事も家庭も バランスを取らなければいけないのに そこに大学院生という学業が入ってきたことで バランスが崩壊しそうに(?)なったこともありました. 自分自身に 強い負担がかかった時期もありました. しかし 周りの方々のサポートのおかげで 困難を乗り越えて 仕事も家庭も 学業も というバランスをとっていくことができました. 研究を行うというのは 「成果を出す」ということに焦点を当てれば たしかに大学院に行くことが 最善なのかは 疑問があります. 大学院に行かなくても 優れた研究論文を発表される方もいますし, とりわけ 学習の機会や 情報については 今の時代は 誰でもオープンにアクセス可能となっています. しかし, 研究活動を生活のなかに取り入れるための トレーニング期間としての大学院生生活は これからの人生をすすめるうえで とても 有意義なものに感じます. 社会人大学院生には いろいろなストーリーがあることも知りました. 共通するのは

Motor Activity Logの勉強会

先週末,修士論文の公開発表会が無事終わりました.4年間の修士課程がこれで終わりなんだなぁと お疲れ様会では感慨深いときを味わいました. 週明け 当院でMotor Activity Logの勉強会を行わせていただきました. 北里大学の高橋先生にMALのマニュアルをお譲り頂き  マニュアルのやり方を確認しました. 【日本語版Motor Activity Logの原著論文】 高橋香代子,道免和久,佐野恭子,他. 新しい上肢運動機能評価法・日本語版 Motor Activity Log の信頼性と妥当性の検討.作業療法28,628-636,2009. なぜMALの勉強会に至ったのか,なぜ必要なのかを検討していきました どのように利用していくか ルーチンとしての例 と MCID( 臨床的に意義のある最小変化: M inimum C linical I mportance D ifference)について MCIDについて書かれていたので 紹介させてもらいました. 唐松友,澤田辰徳,竹林 崇,友利幸之介.課題指向型訓練と Transfer package における上肢機能評価と作業遂行評価の特徴.臨床作業療法研究1,21-25,2014. 先日のリーズニング講座でも 話されていた 科学的リーズニングをきっちりやっていこうという 流れをうけています. これは 診療報酬でもそうですし OT専門職としての学術面でも 当然のこととして 受け取られるものだと思います. 臨床で 科学的なリーズニングをきっちり立てつつ 臨床データを提出すること, そして 職場で共有し 研究に発展させていくことは, 大学病院などの機関に限らず, どの現場でも求められていくことでしょう. すこしつずつ しかし 着実に 根拠に基づいた実践 の土台づくりをしていきたいと思います. 読んで下さりありがとうございました.