最近、朝仕事に行く前に 「今日は早い?遅くならないでね」と、 3歳の長男に釘を刺されます。 「パパもね、仕事なんだよ~」と、いい訳をしますが、 なんとも言えない気持ちです(苦笑 しかし、玄関を出れば、すぐ仕事のことを考えているのも事実です。 どこで切り替えているのかは無意識なのでわかりませんが、 家庭での自分と、仕事の自分を使い分け(演じ分け)ているようですね。 いま、夏季ゼミナールという病院行事まっただなかです。 初日の特別講義では、 自分のほうからお願をして、 患者さんのAさんに自分の経験をお話して頂きました。 急性期病院での壮絶な経験、そして回復期リハ病棟での話、 就労に至るまでの体験について、話をしてくださいました。 無事に終わり、帰り道、 「Aさんだからこそできた講義です。本当にありがとうございました。」とお礼をいうと、 照れた様子で、Aさんは、「人の役に立つっていいもんですね」と言って下さいました。 そのとき、自分は、いままでみていたAさんとは違うなと感じました。 そして、自分はこれまで、こういうAさんをみていなかったことにも気がつきました。 夏季ゼミでは、学生さんに対象となる患者さんの情報収集をしてもらい、 疑問をもちながら、深めていくという作業をしてもらいました。 自分の見ている視点からだけの情報や推測は、 誤った先入観が入ってしまうことがあり、 いろいろな場面での対象者の方の情報を得ていくことの重要性を 一緒に学ぶことができました。 だれでも、仕事の自分、家庭の自分、友人仲間のなかでの自分 というように、いろんな顔をもっているし、 どれも、まぎれもない「自分」なんだと思います。 一人の人でも、いろんな顔を持っている、 どんな顔を持っているのか? いま思えば、あたりまえのことですが、 これまで、見落としていたかなと気がつきました。 いろんな角度から、その方を知ろうとすることを 改めて、大切にしていきたいなと思いました。 自分でも、 ...
現場の一人の作業療法士(occupational therapist)として、日々の実践と研究、教育活動で得られた経験知(あるいは臨床知)を綴っていきます。 励ましや助言を下さる方々に支えられていると実感します。いつもありがとうございます。 この日記を通して、「つながり」や「交流」のきっかけになれたら幸いです。よろしくお願いします。