回復期リハビリテーション病棟は、退院後生活を見据えて、様々な視点から作業療法を行います。その中では、医療職としての客観性の高い視点も持ちつつも、対象者自身のリハビリテーション過程への参加を促したり、動機付けの変化など、対象者の主観性の視点も重要となると、臨床経験的にも感じています。 どちらの視点が優れているかという話ではなく、視点を上手く切り替えたり、使い分けたりしながら、作業療法を柔軟に展開していくというのが、臨床家に求められている思考プロセスだろうと思います。 ここで議論しているのは、臨床家のHow?ではなく、Why?です。 臨床家のWhy?について、リフレクションという概念を用いながら、現在の回復期リハビリテーション病棟の実践での視点について、具体的な事例を通して提示しました。 そんな論文が「作業行動研究」に掲載されましたので、 よろしければ、ご覧ください。 「高齢障害者に対するクリニカルリーズニングの変化~回復期リハビリテーション病棟での作業療法介入の自省~」
現場の一人の作業療法士(occupational therapist)として、日々の実践と研究、教育活動で得られた経験知(あるいは臨床知)を綴っていきます。 励ましや助言を下さる方々に支えられていると実感します。いつもありがとうございます。 この日記を通して、「つながり」や「交流」のきっかけになれたら幸いです。よろしくお願いします。