今日で育児休暇が修了します。 家事・育児・地震と、 急激な、環境の変化・役割の変化があって、自分自身、充実した1ヶ月間でした。 これまで1年間回復期リハビリテーション病棟を担当させてもらっていましたが 4月より、外来リハビリを担当させてもらうことになりました。 そして、小児外来の一部も担当させて頂くこととなりました。 これまで、対象は高齢者が主で、 特に病院という領域においては、 「退院」というのがひとつの目標としてあり、 まずは生活を再建する一歩として、 トイレや入浴や食事などなどの日常生活活動という作業に 焦点が当たる支援が大部分でした。 今回、初めて小児リハを担うことになり ただいま、 小児の教科書「作業療法全集第2版 作業治療学3発達障害」を読み直しています。 そこでは、 人間は発達の段階で重点をおいて行う作業行動は異なる。遊び・余暇、日常生活活動、生産的活動は同時進行ではない。幼児の作業行動は遊びで占められているが、養育者は幼児がこれから帰属する社会の文化に応じた日常生活の習得を指導する。青年期を迎えると生産的活動や学習が重要になり、役割行動への移行が求められる。社会的役割の習得を有能感と技能の拡大が裏付けてゆく。成人期を迎えると、遂行と達成による生産と維持と生殖が社会から期待される。そして勤労者の役割を終了し老年期になると、余暇を過ごすことが主となる。 と書かれており、 人間発達という観点から作業を見ることは、 その人の人生における作業の連続性へと視野を広げてくれるものだと感じました。 教科書を読むだけでもとっても視野が広がった感じがして、 いつもと違う視点で考えると面白いな~と思いました。 セラピストとして、考えが凝り固まってしまうことだけは避けたいと思うので、 いい発見だなと思っています。 さて、今後、 日常生活活動に加えて、より一層、遊びや生産的活動を 手段として用いながら展開していくということで 自分自身にとっても、大きな転換期だと思っています。 先輩に、 「家庭医」という分野に興味があるなら 子供を支援させてもらうことは、より大きな経験になると思うよ。と言われました。 ...
現場の一人の作業療法士(occupational therapist)として、日々の実践と研究、教育活動で得られた経験知(あるいは臨床知)を綴っていきます。 励ましや助言を下さる方々に支えられていると実感します。いつもありがとうございます。 この日記を通して、「つながり」や「交流」のきっかけになれたら幸いです。よろしくお願いします。