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2016年を振り返る

あけましておめでとうございます。
書いている途中で、子供を寝かしつけていたら、年が明けてしまいました(笑
タイトル通りに2016年を振り返りたいと思います。




1.大学院と研究論文
 まずは、2016年はこれが大きいです。長期履修制度も利用させていただき、4年間かけて無事に修士課程を卒業できました。

 特に昨年末から年始にかけては追い込みをして、論文を提出し、最終試験を受けてと、特に大学の先生方や、職場の上司、家族には、研究に集中できるようサポートしていただきました。

 在学中は、とにかく研究を進めることに邁進していたので、卒業してからは家族の時間を大事にしています。

 卒業後は、そのまま博士課程に進む人もいれば、燃え尽きてしまう(?)人もいると聞いたことがあります。自分は、いまのところは修士論文の延長線上で、論文投稿をしたり、学会発表を続けられています。

 修士課程を終えてから、次にどんな研究をしていくのかが、とても大事なんだろうと考えています。博士課程を受験するわけではありませんが、何らかの形で研究を続けていきたいと思っています。そのあたりは、現在仕込み中です。

 それと、2016年は、論文投稿に挑戦した年でもあります。修士論文をベースにして、3部作のうちの一つが掲載されました。

作業療法リーズニング概念の活用に関する文献研究ー欧米と日本における2005年以前と2006年以降の比較ー.日本臨床作業療法研究3: 39-46, 2016.(オープンアクセス)

現在、投稿中の論文が2編、事例報告(MTDLP)1編で取り組んでいます。





2.臨床教育(共育)
 職場では、4月から作業療法部門を引っ張っていく立場になりました。
しかし、前任が築き上げてきた集団に自分が何ができるだろうかと、不安もありましたが、2016年は自分なりのリーダー像で取り組んできました。

 ヒアリングを通して、作業療法部門では、共育(きょういく)をテーマにしました。

量的にも質的にも、成果を示せる。具体的な技術も理論も、吸収する。
そんな感じで、いろいろな方に講師で来ていただき、勉強会を企画して来ました。

 3月と4月には、MALFMA

 5月には、牛膓さんには「IVESと課題指向型訓練」について

 7月には、WFMTと、大野くんに「ADOC-H」について
これはブログでは書いていないのですが、わかりやすいプレゼンで、生活で手を使用するための戦略を学ぶことができました。このADOC-Hを使うと、クライアントの作業療法への参加も促進されますし(受身的な機能訓練にならない)、作業療法士も道筋を示しやすい(ガイドしやすい)と思います。上肢機能へのアプローチをしていると自然とADOC-Hのようなツールや、視点が必要だと感じると思いました(少なくとも、MAL、FMA、IVESと課題指向型訓練の流れにはバッチリ合いました)。

 9月には、神保さんに、「事例報告作成のコツ」について 2回にわたり演習も含めて行っていただきました。関連施設である養成校の先生からこのようなサポートが受けられるのはとても心強いです。
 
 11月には、上田さんに、「論文の集め方・読み方」について 上田さんも関連施設の養成校の先生です。とてもわかりやすく教えていただき、その後の文献抄読会に繋がっていきました。
 

現在は、来年度の学会発表に向けて、職場の後輩たちといくつか準備中です。





3.講師
 2016年は、学会や外部の勉強会などで合計5回もさせていただきました。

 2月には、関ヶ原(岐阜)で行われた、長谷先生の「考える力を鍛えるクリニカルリーズニング講座」で 前座として自身の修士課程の研究について紹介させていただきました。

 3月には、諏訪(長野)で、「リーズニング講座」をさせていただきました。内容的には基礎編ということで、関ヶ原での内容をさらに噛み砕いたようなものでした。

 6月には、作業行動学会で、「ライブOSA」をさせていただきました。非常に緊張しました(笑 
 自身の実践をさらけ出すというのは、慣れていたつもりですが、実践家としてリフレクションする良い機会にもなりました。

 7月には、再び諏訪での「リーズニング講座」をさせていただきました。これは応用編ということで、グループワークを取り入れて行ってもらいました。あえて、型を決めて考えてもらうことで、思考過程ってやっぱり自分の親しんでいるものに偏りやすいんだということを再認識しました。トップダウンもボトムアップも、柔軟に使いこなせるようになりたいですね。

 11月には、臨床実践に役立つ理論研究会で「事例でわかるクライアントの真のニーズに引き出し方ーコミュニケーションと評価法ー」について一部担当させていただきました。主に、自分の担当は、実際のOSAの内容を台本化して、演習形式にさせていただきました。セラピスト役もクライアント役も、それぞれの立場から俯瞰して振り返ってみると、臨床実践に活かす事のできるヒントが見えてくるなと実感しました。





4.公益的活動(県士会)
 2016年は、神奈川県作業療法士会の認知症対策委員会の委員として活動させていただきました。
 地域の医師会や行政の方々のイベント「認知症を認知しよう会」でブースを担当させていただきました。開催前後の会議への参加などでは、非常に得るものがありました。できれば自分の住んでいるエリアでもこういう活動に参加・参画していけるといいなと思いました。


 



2016年を振り返ると、様々な方との出会いや、お力添えをいただき、本当に恵まれているなと感じます。2016年は、作業療法部門で掲げたテーマである「共育(きょういく)」の年であったように思います。それぞれ自分の目標に向かって走っている人たちに、非常に刺激を受けました。自分の力では、こんなに充実した一年を送ることはできませんでした。感謝いたします。










コメント

村上慶介 さんの投稿…
明けましておめでとうございます。
2016の振り返り、読ませていただきました。感想を一言で言うならば、「2016(まで)を活かして、こっからどうする?」かなぁと思います。
今後も活躍を楽しみにしてます。後ろから追いかけます~
Sho Maruyama さんの投稿…
村上さん

あけましておめでとうございます。
読んでくださりありがとうございます。

こっからどうするか、ですが、
引き続き「共育」を大切にしたいかなと思っています。
いまの良い部分は継続して熟成させ、
取り組めなかったこともあるので、
そこは一歩でも前進できればと思っています。
あとは、偶然性を楽しみながら、コツコツ続けて行きます。

こちらこそ、数年前に見せていただいたビジョン(長計)を追いかけてます!

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Motor Activity Logの勉強会

先週末,修士論文の公開発表会が無事終わりました.4年間の修士課程がこれで終わりなんだなぁと お疲れ様会では感慨深いときを味わいました.

週明け 当院でMotor Activity Logの勉強会を行わせていただきました.










北里大学の高橋先生にMALのマニュアルをお譲り頂き
 マニュアルのやり方を確認しました.

【日本語版Motor Activity Logの原著論文】
高橋香代子,道免和久,佐野恭子,他.新しい上肢運動機能評価法・日本語版 Motor Activity Log の信頼性と妥当性の検討.作業療法28,628-636,2009.

なぜMALの勉強会に至ったのか,なぜ必要なのかを検討していきました










どのように利用していくか ルーチンとしての例 と
MCID(臨床的に意義のある最小変化:Minimum Clinical Importance Difference)について






MCIDについて書かれていたので 紹介させてもらいました.

唐松友,澤田辰徳,竹林 崇,友利幸之介.課題指向型訓練と Transfer package における上肢機能評価と作業遂行評価の特徴.臨床作業療法研究1,21-25,2014.




先日のリーズニング講座でも 話されていた 科学的リーズニングをきっちりやっていこうという 流れをうけています.

これは 診療報酬でもそうですし OT専門職としての学術面でも 当然のこととして 受け取られるものだと思います.



臨床で 科学的なリーズニングをきっちり立てつつ 臨床データを提出すること,
そして 職場で共有し 研究に発展させていくことは,
大学病院などの機関に限らず,
どの現場でも求められていくことでしょう.




すこしつずつ しかし 着実に 根拠に基づいた実践 の土台づくりをしていきたいと思います.



読んで下さりありがとうございました.

「VQ(意志質問紙)の活用」という勉強会をしました。

院内(および、グループ内の施設)で、VQ(意志質問紙)の活用に関する勉強会をしました。その備忘録として、一部の内容(あくまで臨床で活用するための個人的な解釈に拠ります)をご紹介します。



***
なお、本勉強会は、マニュアルを参考にしつつ、個人的な経験と解釈を加えて資料を作成しましたことをご了承ください。

da las Halas CG. Geist R. Kielhofner G(山田孝・訳):意志質問紙法(VQ)改訂第 4 版使用者手引書.日本作業行動学会,東京, 2009.


まず、この勉強会では、VQを知って、自分たちの臨床実践に取り入れていったらよいのではないか、という見立てのもと行われました。

臨床では、回復期リハ病棟であっても、病棟生活をより充実して過ごして頂くために、集団活動プログラムが行われているところもあります。また、マンツーマンであっても、対象者の方の心理・社会的な側面を捉えアプローチしている場面も多々あります。

ですので、「客観性に立脚」した評価に加え、「対象者の主観性に立脚」した評価の両側面から捉える必要があると言われています。




しかし、いざ対象者の主観性を捉えようとしても、どんな視点を持って観察したらよいのかわからないというのもあります。

また、語れない、筆記できない対象者もいらっしゃいます。そんな時に観察型の評価であるVQが役立つと思われます。





また、VQの14の質問項目は、セラピストの観察の目を肥やすのに役立つだろうし、観察したものを言語化して、分析し、他職種や家族などに伝える際にも役立つと思われます。




そして、VQを知ることは、人間の作業行動を知ることでもあると思います。







なぜ、作業歴や生活歴を聞くのか、なぜ作業の環境設定にいちいちこだわるのか。
人間作業モデルのリーズニングに繋がっていくのではないでしょうか。






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詳しくは、マニュアルを参照下さい(日本人間作業モデル研究所HP) http://rimohoj.or.jp/manual.html

人間作業モデルの勉強会に参加した時の記事はこちら
「勉強会の参加報告:スタートアップ!人間作業モデル」
http://maruyamasho.blogspot.com/2017/06/blog-post_7.html



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また、インタビューによって対象者の意志や習慣化、遂行、環境についての評価…

ESI講習会

茨城県立医療大学に来ています。


ESI は社会交流技能評価です

とても興味深く、早く使いこなせるようになりたいです


講師の
Anne先生はとてもパワフルです。






ケータイから投稿でした。