人間作業モデルは、普段自分たちが取り組んでいる「作業療法」とはなにか?
そのルーツにはなにがあるのか?といった作業療法の本質を捉え直す意味でも、とても重要な理論だと改めて学びました。
そのルーツにはなにがあるのか?といった作業療法の本質を捉え直す意味でも、とても重要な理論だと改めて学びました。
人間作業モデルを発表したキールホフナー先生は、作業療法の歴史研究においても論文が評価されていると言われています。
キールホフナー先生は、トーマス・クーン先生のパラダイム理論を使って、作業療法の歴史が前パラダイムから作業パラダイム、機械論パラダイム、途中に危機を経つつ、現代のパラダイムに移行していくことを示しました。
キールホフナー先生の師匠であるマリー・ライリー先生は、作業行動理論を提唱して、その後の人間作業モデルや作業科学へと影響を与えたと言われています。
僕はクリニカルリーズニングに興味があるので、このあたりの歴史は非常に興味深く思いました。
人間作業モデルは、日本語版で第4版まで出版されています。
初版の人間作業モデルの日本語版が発刊されてから、約30年が経とうとしています。
日本語版のツールもいくつも出版されています。
日本語版のツールもいくつも出版されています。
最近では、人間作業モデルの日本の事例集も出版されました。
理論書とツール、事例本と、これだけの臨床と実践をつなぐ手掛かりが用意されています。
人間作業モデルを起点に、臨床家でいろいろな議論をするのも面白いかもしれないですね。
僕自身も、人間作業モデルの事例報告を初めて投稿して「作業行動研究」に掲載されました!
→回復期リハビリテーション病棟でのクリニカルリーズニングの変化に関する論文が掲載されました。
http://maruyamasho.blogspot.com/2017/09/blog-post.html
→回復期リハビリテーション病棟でのクリニカルリーズニングの変化に関する論文が掲載されました。
http://maruyamasho.blogspot.com/2017/09/blog-post.html
作業療法士人生に、人間作業モデルがあるというのは、先人たちの哲学を感じ、臨床を考えるためのよいお供になるなと思いました。
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人間作業モデルの代表的な評価法に、作業に関する自己評価改訂版(OSA-2)があります。
noteではOSA-2の臨床的な使用方法についてロールプレイできる台本付きで資料を提供しています。興味のある方はどうぞ。
→作業に関する評価の使い方:作業に関する自己評価(OSA)の紹介
https://note.mu/sho_ot/n/n5e47cd5a3d96
観察型の意志の評価はこちらのブログ記事で紹介しています。
→人間作業モデル(MOHO)の評価「VQ(意志質問紙)の臨床的活用」
http://maruyamasho.blogspot.com/2017/06/vq.html
また情報を更新していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
丸山祥 拝
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