スキップしてメイン コンテンツに移動

勉強会の参加報告:スタートアップ!人間作業モデル

僕は今回の勉強会を通して、人間作業モデルは、普段自分たちが取り組んでいる「作業療法」とはなにか?そのルーツにはなにがあるのか?といった作業療法の本質を捉え直す意味でも、とても重要な理論だと改めて学びました。





先週末に「スタートアップ!人間作業モデル」という内容の、臨床実践に役立つ理論研究会主催の勉強会に参加してきましたので、その備忘録として書きます。


人間作業モデルを発表したキールホフナー先生は、作業療法の歴史研究においても論文が評価されていると言われています。

キールホフナーは、トーマス・クーンのパラダイム理論を使って、作業療法の歴史が前パラダイムから作業パラダイム、機械論パラダイム、途中に危機を経つつ、現代のパラダイムに移行していくことを示しました。


ライリーは、作業行動理論を提唱して、その後の人間作業モデルや作業科学へと影響を与えたと言われています。


僕はクリニカルリーズニングに興味があるので、このあたりの歴史は非常に興味深く思いました。


人間作業モデルは、第5版まで出版されています(現時点では日本語版は第4版まで)。
初版の人間作業モデルの日本語版が発刊されてから、約30年が経とうとしています。日本語版のツールもいくつも出版されています。

最近では、人間作業モデルの日本の事例集も出版されました。
理論書とツール、事例本と、これだけの臨床と実践をつなぐ手掛かりが用意されています。



人間作業モデルを起点に、臨床家でいろいろな議論をするのも面白いかもしれないですね。

僕自身も、人間作業モデルの事例報告を初めて投稿しているところで、初学者です。

作業療法士人生に、人間作業モデルがあるというのは、先人たちの哲学を感じ、臨床を考えるためのよいお供になるなと思いました。


最後まで読んで下さりありがとうございました。


人間作業モデルの代表的な評価法に、作業に関する自己評価改訂版(OSA-2)があります。
noteではOSA-2の臨床的な使用方法についてロールプレイできる台本付きで資料を提供しています。興味のある方はどうぞ。
作業に関する評価の使い方:作業に関する自己評価(OSA)の紹介https://note.mu/sho_ot/n/n5e47cd5a3d96


コメント

このブログの人気の投稿

「VQ(意志質問紙)の活用」という勉強会をしました。

院内(および、グループ内の施設)で、VQ(意志質問紙)の活用に関する勉強会をしました。その備忘録として、一部の内容(あくまで臨床で活用するための個人的な解釈に拠ります)をご紹介します。



***
なお、本勉強会は、マニュアルを参考にしつつ、個人的な経験と解釈を加えて資料を作成しましたことをご了承ください。

da las Halas CG. Geist R. Kielhofner G(山田孝・訳):意志質問紙法(VQ)改訂第 4 版使用者手引書.日本作業行動学会,東京, 2009.


まず、この勉強会では、VQを知って、自分たちの臨床実践に取り入れていったらよいのではないか、という見立てのもと行われました。

臨床では、回復期リハ病棟であっても、病棟生活をより充実して過ごして頂くために、集団活動プログラムが行われているところもあります。また、マンツーマンであっても、対象者の方の心理・社会的な側面を捉えアプローチしている場面も多々あります。

ですので、「客観性に立脚」した評価に加え、「対象者の主観性に立脚」した評価の両側面から捉える必要があると言われています。




しかし、いざ対象者の主観性を捉えようとしても、どんな視点を持って観察したらよいのかわからないというのもあります。

また、語れない、筆記できない対象者もいらっしゃいます。そんな時に観察型の評価であるVQが役立つと思われます。





また、VQの14の質問項目は、セラピストの観察の目を肥やすのに役立つだろうし、観察したものを言語化して、分析し、他職種や家族などに伝える際にも役立つと思われます。




そして、VQを知ることは、人間の作業行動を知ることでもあると思います。







なぜ、作業歴や生活歴を聞くのか、なぜ作業の環境設定にいちいちこだわるのか。
人間作業モデルのリーズニングに繋がっていくのではないでしょうか。






***
詳しくは、マニュアルを参照下さい(日本人間作業モデル研究所HP) http://rimohoj.or.jp/manual.html

人間作業モデルの勉強会に参加した時の記事はこちら
「勉強会の参加報告:スタートアップ!人間作業モデル」
http://maruyamasho.blogspot.com/2017/06/blog-post_7.html



**
また、インタビューによって対象者の意志や習慣化、遂行、環境についての評価…

Motor Activity Logの勉強会

先週末,修士論文の公開発表会が無事終わりました.4年間の修士課程がこれで終わりなんだなぁと お疲れ様会では感慨深いときを味わいました.

週明け 当院でMotor Activity Logの勉強会を行わせていただきました.










北里大学の高橋先生にMALのマニュアルをお譲り頂き
 マニュアルのやり方を確認しました.

【日本語版Motor Activity Logの原著論文】
高橋香代子,道免和久,佐野恭子,他.新しい上肢運動機能評価法・日本語版 Motor Activity Log の信頼性と妥当性の検討.作業療法28,628-636,2009.

なぜMALの勉強会に至ったのか,なぜ必要なのかを検討していきました










どのように利用していくか ルーチンとしての例 と
MCID(臨床的に意義のある最小変化:Minimum Clinical Importance Difference)について






MCIDについて書かれていたので 紹介させてもらいました.

唐松友,澤田辰徳,竹林 崇,友利幸之介.課題指向型訓練と Transfer package における上肢機能評価と作業遂行評価の特徴.臨床作業療法研究1,21-25,2014.




先日のリーズニング講座でも 話されていた 科学的リーズニングをきっちりやっていこうという 流れをうけています.

これは 診療報酬でもそうですし OT専門職としての学術面でも 当然のこととして 受け取られるものだと思います.



臨床で 科学的なリーズニングをきっちり立てつつ 臨床データを提出すること,
そして 職場で共有し 研究に発展させていくことは,
大学病院などの機関に限らず,
どの現場でも求められていくことでしょう.




すこしつずつ しかし 着実に 根拠に基づいた実践 の土台づくりをしていきたいと思います.



読んで下さりありがとうございました.

ESI講習会

茨城県立医療大学に来ています。


ESI は社会交流技能評価です

とても興味深く、早く使いこなせるようになりたいです


講師の
Anne先生はとてもパワフルです。






ケータイから投稿でした。