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日本作業療法学会(埼玉)に来てます

今週はとても刺激的な1週間でした。



充実しすぎも、健康によくないのかなとも思ったりしました。




少し休息できたので、こうしてブログを更新できています。





振り返ると・・・


(月)は、研究法学習のプレゼン、


(火)は、男女共同参画委員会議


(水)は、息子が熱を出し急遽一日お休みを頂いて看病


(木)は、閉じこもり研究グループでの保健師さんとの意見交換


(金・土・日)で、日本作業療法学会in埼玉




木曜の夜には、


保健師さんの話を聞いて、


自分の専門職としての同一性を揺るがすような


そういう危機感を強く感じました。



そして、疲労もあいまって、バーンアウト(燃え尽き症候群)のように


一時、無気力な状態を自覚していました(そんなに深刻ではないです)





が、しかし、





作業療法協会の事業報告や、カナダのタウンゼント先生のお話を聞いて




すっかり元気が出ました!!




改めて、「自分の職業である作業療法にかかわる」


という作業に取り組むことで元気になれるんだな


っと、実感いたしました。(・・・とても単純ですね)








日本作業療法協会は「(意味のある)作業をすると健康になれますよ」


というのをキャッチコピーにしています。






また、紹介ですが、


昨年の4月に

法律でいう「作業」の解釈が変更されました。


それは従来作業療法の「作業」が「手芸、工作」という文言から、「医療現場において手工芸を行わせること」といった認識が広がっているという認識から、作業の範囲を以下のように規定したそうです。

(1)移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動に関するADL訓練
(2)家事、外出等のIADL訓練
(3)作業耐久性向上、作業手順の習得、就労環境への適応等職業関連活動の訓練
(4)福祉用具の使用等に関する訓練
(5)退院後の住環境への適応訓練
(6)発達障害や高次脳機能障害等に対するリハビリテーション
(平成22年4月30日日医政局長発出の通知より)



となっています。





木曜日に保健師さんには、



「作業療法士さんは発信が少ない」とご指摘をいただきました。







作業療法士は「作業の専門家」です。




「作業」について深めつつ、



少しでも地域の方に、作業療法を知っていただき、




必要な方に、作業療法が提供できるように



していきたいものです。







したい作業、継続したい作業などについて


一緒に考え、


できる方法を提案し、



あなたが健康になれるようなお手伝いしたいと思っています。







学会ではさまざまな取り組みが報告されていました。




そして、地域の医療保健福祉関係者も同じように




住民の方の健康増進を考え、実践しています。





みなさんで知恵を絞っていいまちづくりをしましょう!




そのためにも


このブログでは、



「作業と健康」や



「まちづくり」



ということを中心に



書いていきたいと思いました。






ご覧になってくださっている皆様、



今後ともよろしくお願いいたします。

コメント

丸山祥(作業療法士) さんの投稿…
学会参加の詳細は下記ご参照ください。

【名称】:第45回日本作業療法学会「意味のある作業の実現」
【日程】:平成23年6月24日、25日、26日
【場所】:大宮ソニックシティ
【丸山の主な参加プログラム】:
(1)ワークショップ①がんの作業療法~がん生存者の意味のある作業を支援しよう~
(2)ワークショップ③厚生労働省補助事業 平成22年度老人保健健康増進等事業「意味のある作業に焦点を当てた作業療法の効果」
(3)特別講演③作業的公正の実現~病院における実践の中で~
(4)シンポジウム④生活の中の作業をみる~作業療法が切り開くこれからの保健医療福祉~
(5)ポスター発表
丸山祥(作業療法士) さんの投稿…
学会プログラムの感想も(一部)紹介します↓ 
 OT協会が掲げるスローガン「作業をすることで人は健康になれますよ」ということを基に、作業療法が地域に役に立つために、「生活に責任を持つ」という自覚と取り組みが第一歩であり、提案型で作業療法を発信していこうと思う。まずは、対象者で変化を示し、当院においても集団的に取り組みを前進させていきたいと考えている。
*例えば
・通院外来患者に対して、生活行為向上マネジメントの提案
・介護支援専門員に対して、生活行為向上マネジメントの指導・援助
・訪問介護に対して、生活行為向上プランに基づく実施方法の支援
・友の会会員に対して、生活行為向上コツ者の養成、生活行為向上プログラムの実施
など

元気の出る学会でした!!
匿名 さんのコメント…
作業療法士は「作業の専門家」です。作業は地域の日常生活にごく当たり前に存在するものです。そう考えると作業療法士は「ごく当たり前なことの専門家」なのかもしれません。
丸山祥(作業療法士) さんの投稿…
コメント有難うございます。

作業は「地域の日常生活にごく当たり前に存在するもの」

そうですよね!

誰もが、ごく当たり前のことができる(参加できる)ような社会になるといいですよね!
ちびっこOT さんの投稿…
初めまして、丸山さん。

沖縄でOT をしているちびっこOT です。
法律でいう作業の認識が変わったことを
はじめて知りました。
感動です♪
沖縄県金武町から作業の魅力を伝える活動をしています。
作業療法を少しでも多くのかたに知っていただきたいですね。

素敵なブログありがとうございます♪
丸山祥(作業療法士) さんの投稿…
ちびっこOTさん>

はじめまして コメント有難うございます!

ぼくは 現場に出てから 本や講習会などを通して いろいろな先輩作業療法士に出会って 作業療法・作業の魅力を教えてもらっていると感じております。

拙いブログですが読んで頂き有難うございます!
匿名 さんのコメント…
はじめまして。
私は小児の施設でOTをしています。

作業療法士会ニュースで「生活行為向上マネジメント」の記事を読み、興味を持ち検索していたところ、丸山さんのブログに辿り着きました。

作業療法を通して相互交流が生まれる瞬間・・・そんな微笑ましい瞬間をブログを通して共有でき、ほっこりとした気持ちになりました。
丸山祥(作業療法士) さんの投稿…
はじめまして!コメントありがとうございます!
私は若輩者ですが、日々の経験を記事にして更新していこうと思っていますので、これからもよろしくお願いしますm(__)m

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人間作業モデル(MOHO)の評価「VQ(意志質問紙)の臨床的活用」

VQ(意志質問紙)の活用に関する勉強会をしました。 その備忘録として、一部の内容(あくまで臨床で活用するための個人的な解釈に拠ります)をご紹介します。 *** なお、本勉強会は、マニュアルを参考にしつつ、個人的な経験と解釈を加えて資料を作成しましたことをご了承ください。 da las Halas CG. Geist R. Kielhofner G(山田孝・訳):意志質問紙法(VQ)改訂第 4 版使用者手引書.日本作業行動学会,東京, 2009. まず、この勉強会では、VQを知って、自分たちの臨床実践に取り入れていったらよいのではないか、という見立てのもと行われました。 臨床では、回復期リハ病棟であっても、病棟生活をより充実して過ごして頂くために、集団活動プログラムが行われているところもあります。また、マンツーマンであっても、対象者の方の心理・社会的な側面を捉えアプローチしている場面も多々あります。 ですので、「客観性に立脚」した評価に加え、「対象者の主観性に立脚」した評価の両側面から捉える必要があると言われています。 しかし、いざ対象者の主観性を捉えようとしても、どんな視点を持って観察したらよいのかわからないというのもあります。 また、語れない、筆記できない対象者もいらっしゃいます。そんな時に観察型の評価であるVQが役立つと思われます。 また、VQの14の質問項目は、セラピストの観察の目を肥やすのに役立つだろうし、観察したものを言語化して、分析し、他職種や家族などに伝える際にも役立つと思われます。 そして、VQを知ることは、人間の作業行動を知ることでもあると思います。 なぜ、作業歴や生活歴を聞くのか、なぜ作業の環境設定にいちいちこだわるのか。 人間作業モデルのリーズニングに繋がっていくのではないでしょうか。 *** 詳しくは、マニュアルを参照下さい(日本人間作業モデル研究所HP) http://rimohoj.or.jp/manual.html 人間作業モデルの勉強を始めたい方はこちらの記事へ 「臨床で使ってみよう。 人間作業モデル 」

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